菜良は高校時代からの親友です。
彼女は現在でも独身。
中小企業で働いている女の子です。
彼女も自粛生活で退屈していたのか、お喋りの相手として指名されました。
近況報告なども沢山して、収入が途絶えた話にもなりました。
思い切って、ネットでお金あげますって人を探しているって話をしてみました。
「何処を利用したの?」
「愛人募集掲示板とか、お金支援掲示板」
すると彼女が言い出しました。
「そういうの、危険地帯だから」
「えっ!」
危険地帯という言葉に、驚きを隠しきれない私がいました。

 

 菜良は詳しい説明を始めてくれました。
無料の掲示板ほど、悪質な人間が集まりやすい場所がないのだそうです。
どの掲示板でも同様だと言います。
高い匿名性があり、完全無料、身分証明書を出す必要もないため、無作為に誰でも使えてしまう場所です。
匿名性を活かして、悪さをする人たちの方が多数になってしまう世界だと言われました。
「エッチな動画とか要求されるでしょ」
「うん・・」
「保証金先払いもあったでしょ」
「うん・・」
「個人情報を抜き取られる可能性もある」
菜良の話を聞いて、凄く怖くなってしまいました。
そんな危険な場所だとは知りませんでした。
「とにかく掲示板は、まともな人は利用しない」
彼女の言葉は、重くのしかかってくる感じでした。

 

 危険な場所だとは知らずに、気楽に使ってしまっていたようです。
幸いにも被害には遭うことはありませんでした。
ネットの世界は便利ではあるけれど、反面危険も潜んでいることを実感した感じです。
やはり、ネットでお金の工面は厳しいことなのか?
そんな気持ちの時でした。
「私、コロナ禍でパパ活に成功した」
彼女の言葉に、飛び上がりそうになってしまったのです。
貢いでもらう関係を作り上げていたのです。